パサージュ・コルベール。「このパサージュを照明する大型燭台はサヴァンナの真ん中にあるココヤシの木に似ている。」■ガス■
『百と一の書』X、57ページ、パリ、1833年(アメデ・ケルメル「パリのパサージュ」) [M3,6]
パサージュ・コルベールの照明。「規則正しく並んだクリスタル・ガラスでできた丸い火の玉の列が素晴らしい。
そこから、強烈だが心地よい光が発してくるのだ。
宇宙空間を放浪しに出かけようと出発の合図を待っている戦闘隊形の彗星もこんなふうなのではないか。」
『百と一の書』X、57ページ。
都市の星界へのこのような変貌をグランヴィルの『もう一つの世界』と比較せよ。■ガス■ [M3,7]
(W・ベンヤミン『パサージュ論』岩波現代文庫、今村仁司・三島憲一ほか訳)