ミルリトン@Paul



Pentax *istD + DA16-45mm

今日、初めてミルリトンなるお菓子を食べました。このミルリトン、以前から名前だけは知っていましたが、実在のお菓子とは思っていませんでした。
クラフト・エヴィング商会関連の本で『Think—夜に猫が身をひそめるところ    ミルリトン探偵局シリーズ 1 』、『Bolero—世界でいちばん幸せな屋上    ミルリトン探偵局シリーズ 2 』という本があります。このタイトルにもある≪ミルリトン≫は、この物語の中で「この世で・いちばん・おいしい・お菓子!らしい」と語られる謎のお菓子。物語中の登場人物は、ミルリトンというのはこの世で一番おいしいお菓子だと聞いたものの、それがどんなお菓子なのかわからず、とはいえ、そんなにおいしいお菓子ならばとにかく名前を忘れないようにしようと、≪ミルリトン≫と書いた紙を居間の壁だか柱だかに貼り付けているという設定です。クラフト・エヴィング商会の物語は、リアリズムとファンタジーがが錯綜する不思議な雰囲気を持っているため、僕は勝手にミルリトンは作者の創作によるファンタジーの部分だと思いこんでいました。
その≪ミルリトン≫に、ちょっとコーヒーを飲もうと立ち寄ったパン屋チェーンの「ポール」で出会ってしまったのです。"Café gourmand"(食い道楽のコーヒー)と名付けられたセットで、エスプレッソにミルリトン3個またはミニ・マカロン3個がついてきます。


Pentax *istD + DA16-45mm

ちなみに、このPaulというパン屋は、チェーン展開している有名なお店で1889年創業。写真は今日撮ったものではありませんが、ちょっと珍しいデザインの同チェーン店。店の外装は大理石で装飾され、扉口の上部には何故か象の頭部が飾られています。


Pentax *istD + DA16-45mm

一般的なポールはだいたいこの写真のような外観です。写真は昨年11月のフォトギャラリー より。黒い壁に金色の文字、さらに白い軒というのが統一されたデザインになっています。ホームページ を探したところ、日本にもいくつか店舗があるようです。ミルリトンがあるかどうかはわかりませんが。

明日から久々に、念願のゴシック建築調査に行ってきます。北イル=ド=フランスをめぐる1泊2日の旅。今回はかなり小さなな村の教会堂をまわる旅になりそうです。

Posted: 日 - 3月 6, 2005 at 06:30 午前          


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