Passage du Caire(1799年建設)
建築家:ベルティエまたはプレトレル(推定)

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パサージュ・デュ・ケール〔カイロ〕。ナポレオンがエジプトから帰った後につくられた。
レリーフの中にはいくつかエジプトを思い起こさせるものがある。──入口の上にあるスフィンクス風の頭部など。
「パサージュは陰気で暗く、交差する様がどれもこれも見るからに不愉快である。
……それらのパサージュは……石版印刷工房と製本屋専用といった風に見えるし、
また隣の通りには専ら麦藁帽子製造所が軒を列ねている。
通行人もそこはまばらだ。」エリー・ベルテ「ケール街とパサージュ・デュ・ケール」
(『わが町パリ』パリ、〈1854年〉、362ページ)  [A10,1]

(W・ベンヤミン『パサージュ論』岩波現代文庫、今村仁司・三島憲一ほか訳)

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