Carl Zeissでクリスマス・イルミネーションを撮る





昨日、エッフェル塔方面に出かけたのは、実はその近くの中古カメラ屋に行くためでした。そこで買ってしまった古いContaxD。初めて一眼レフカメラとして開発されたのがContaxSというカメラで、これはそのマイナーチェンジ・モデル。1952年に発表されたらしいので、このカメラも50年代前半のものでしょう。ちなみにDはドレスデンのDとか。1950年代前半ということは僕より20歳ばかり年上ということになります。きっとヨーロッパの風景を数え切れないほど写してきたのでしょう。


Pentax *istD + Biotar 58mm/f2

今日は、このレンズをデジタルカメラに装着してでかけました。50年前のレンズがデジタルになって生まれ変わるか?!ちなみに、憧れのContaxカメラをかなりリーズナブルな値段でゲットしたものの、状態もそれなりでした。ピント合わせがかなり辛いです。ピント不良か、僕の腕が足りないのか。写真はいつものギャルリー・ヴィヴィエンヌの古本屋です。


Pentax *istD + Biotar 58mm/f2

ロシアレンズで学んだ、近くの対象物にピントを合わせて背景をボケさせるという手法。ボケすぎて何がなんだかわかりません。これもギャルリー・ヴィヴィエンヌ。


Pentax *istD + Biotar 58mm/f2

ゼミの後は、ヴァンドーム広場とサントノレ通りのクリスマス・イルミネーションを撮りに行きました。まずはヴァンドーム広場。意外と地味にやっています。


Pentax *istD + Biotar 58mm/f2

地味ながら面白いアイディアだったのはこちら。ヴァンドーム広場は、マンサール屋根で有名なフランソワ・マンサールの大甥(大叔父の反対。grand-nephewってなんて訳すんでしょう?)のジュール・アルドゥアン=マンサールによってルイ14世のために1686-1725年に建設されたもので、同じデザインの建物に囲まれた長方形の広場です。ブルガリやカルティエを始め、有名無名の老舗宝飾店が建ち並ぶ超高級ゾーン。その、長方形に立ち並ぶファサードにミラーボールの光を反射させ、まるで光の雪が降っているような演出でした。この光を際だたせるために、ヴァンドーム広場のイルミネーションはむしろ控えめ。壁沿いの街灯は光が消されていました。


Pentax *istD + Biotar 58mm/f2

ヴァンドーム広場を貫く通りにはたくさんのクリスマスツリーが並べられています。


Pentax *istD + Biotar 58mm/f2

続いて、サントノレ通りのイルミネーション。ヴァンドーム広場を見た後ということで、少し拍子抜けです。これだったら同じ手法のギャルリー・ヴィヴィエンヌの方がずっといいですね。一応、1枚だけ写真を撮ってそのまま通り抜けました。


Pentax *istD + Biotar 58mm/f2

すると、マドレーヌ教会堂の前の通りが紫色に染まっています。


Pentax *istD + Biotar 58mm/f2

マドレーヌとコンコルド広場を結ぶ道が、紫色にライトアップされていました。不思議なセンスです。

というわけで、ツァイスのレンズは夜景でのデビューとなりました。こんな写真ばかりだとレンズの良さはまだ未知数ですね。夜景は現代のオートマティックで撮れるレンズの方が楽でいいかも・・・

Posted: 土 - 11月 27, 2004 at 06:19 午前          


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