水 - 4月 1, 2009

Life in Parisの更新を終了します



20066月末にフランスから帰国して以来、僅かながらに更新していたこのblogですが、ついに更新の終了を決めました。「何かを捨てる」という決断が大の苦手な僕にとって、Life in Parisの更新終了を決めるのに2年半もかかってしまいました。とはいえ、ものを捨てずにとっておくのが僕の癖ですから、更新終了したblogはこのまま公開を続けます。
(いままでとほとんど何の変化もないということになりますが・・・)

代わりに、新しいblogをスタートさせたいと考えています。日常生活の中から、「blogを更新する」という行為がすっかりなくなってしまっていた僕が、果たして再び新しいblogを立ち上げて大丈夫なのか、かなり不安がありますが、とりあえず始めるだけ始めてみようと思います。

新blogは「Life in Hiroshima 」です。まったく芸のないネーミングですが、これもお約束ということで。どうぞよろしくお願いいたします。

Posted at 12:30 午前    

土 - 6月 30, 2007

1周年





気がつけば、フランスから帰国して、まる1年がたちました。いま、一つ成果をまとめようとしているのですが、まとまる前に1年が経過してしまいました。




パリを離れて1年がたつというのに、その体験は薄れることなく、まるでパリに取り憑かれているような感覚です。いや、取り憑かれているというのはおかしな表現ですね。ここはやはり、偉大なる文学者ヘミングウェイの表現を借りるしかないでしょう。

“If you are lucky enough to have lived in Paris as a young man, then wherever you go for the rest of your life, it stays with you, for Paris is a moveable feast.”
Ernest Hemingway to a Friend, 1950.

いやはや、まさにその通りです。

Posted at 01:12 午後    

日 - 7月 2, 2006

Paris, je t’aime !



Pentax *istD + TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3

皆様、ご無沙汰いたしております。ついに2年間のパリ派遣任期が終了し、6月30日に帰国いたしました。最後の2,3ヶ月は研究成果のフランス語でのまとめと、日本への引越の準備に忙殺され、blogもHPも完全に更新がストップしてしまいました。色々な方に「最近、更新されませんね」と指摘され、なんとか帰国前に近況報告をしたいと思いながらも、あっという間に帰国の日が来てしまったというしだいです。


Pentax *istD + TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3

ただ、この間も写真だけは撮りためていましたので、当面は過去に遡ってこの数ヶ月の“Life in Paris”をご紹介していこうと思います。基本的にこのblogは、時間軸に沿った「写真日記」なので、過去の出来事は今日(7月2日)の記事よりも下にアップされていくことになる予定です。フォトギャラリーや旅行記などのページも徐々にアップしていきますので、そちらもよろしくお願いします。


Pentax *istD + TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3

それにしてもパリでの2年間の生活が終わって日本に帰ってくるのは、まるで長い夢から覚めていくような──というよりむしろ時間が巻き戻っていくような感覚でした。僕が住んでいたのは家具付きアパルトマンだったので、家具やインテリア装飾がひと通り揃っていたのですが、生活していくうちに、部屋は自分の気に入ったランプや小物そして布地などで埋め尽くされていき、最後にはもともとのインテリア装飾がすっかり覆い尽くされているような状況でした。ところが今回、引越のためにランプを元々あったものに戻し、床やソファーを覆っていたカバーを剥ぎ取り、壁や棚の上に所狭しと並んでいたお気に入りの小物たちを片づけていくと、そこに2年前に初めて入居したアパルトマンが現れてきました。引越で部屋が空っぽになるのとはまた少し違う、不思議な体験。時計を巻き戻したら、2年前の部屋がそこに登場したという強烈な感覚でした。


Pentax *istD + TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3

パリでお世話になった皆様、このblogを応援してくださった皆様に、妻ともどもこの場を借りて心からお礼申し上げます。そして、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
Je vous aime ! そして、Paris, je t’aime !!

Posted at 09:17 午後    

月 - 5月 1, 2006

ココさん百面相





昨年末に 我が家に泊まりに来て、もう会えないかとと思っていたダックスフンドのココさんが、また来てくれました。久々にあったココさんはちょっとスリムになって、雨上がりの散歩でもおなかが濡れません。




我が家でのお泊まりも3度目ということで、すっかり勝手知ったる別荘気分でくつろぐココさん。いい表情を見せてくれます。




はしゃぐココさん。




はしゃぎまくるココさん。




ダックスフンドって、あまり表情がない犬かと思っていましたが、ココさんは本当に表情豊かでした。元気にしてるかな〜

Posted at 05:11 午前    

土 - 4月 29, 2006

Parc de Sceauxにてお花見





実はこの記事を書いている今日はすでに7月末だというのに、記事の内容は4月29日のこと。3ヶ月も前の話なので季節感はまったくありませんが、春にお花見に行ったときの写真のご紹介です。パリ近郊で有名な桜の名所、ソー公園に行ってきました。ちなみに、桜以外の花の写真はすでにフォト・ギャラリー の方でご紹介しています。




ソー公園は、もともとはルイ14世時代の財務大臣(contrôleur général des Finances)だったコルベールの館だったところ。コルベールの城館建築は17世紀フランスを代表する建築家クロード・ペローによって建てられたものでしたが、革命期に破壊されて現存しません。コルベールといえばルーヴル美術館(当時のルーヴル宮殿)の東側ファサード(ルーヴル通り側ファサード)の設計者としても有名ですが、『ペロー童話集』で知られる作家シャルル・ペロー の兄弟でもあります。




ペローの建築は現存しないので、僕の建築史的な興味は、時の大造園家アンドレ・ル・ノートルのデザインした庭園に向かっていきます。ル・ノートルは、ヴォー・ル・ヴィコントにおいてフランス式庭園のスタイルを確立したといわれるきわめて重要な人物。その後、ヴェルサイユの庭園やチュイルリー庭園などフランスにおける重要な庭園をいくつも手掛けています。ソー公園では、ヴェルサイユの大運河の縮小版とも言うべき運河のデザインが見られました。




さて、ソー公園訪問の主たる目的である桜ですが、やはり日本の桜とは少し趣が異なるものの、ピンクの桜と白い桜がそれぞれ美しく咲き乱れていました。ちょっとシーズンは過ぎてしまった感もあり、白い桜はほとんど葉桜になっていましたがピンクの方は満開で、たくさんの日本人のみなさんがお花見をしているのが不思議な光景でした。

Posted at 05:10 午前    

金 - 4月 7, 2006

Jardin des Plantes(植物園、動物園、etc.)



Pentax *istD + DA16-45mm

パリでもっとも古い鉄骨建築の一つ、パリ植物園の温室を見に行ってきました。残念ながら2004年以来修復中で、オープンは2007年予定とのこと。


Pentax *istD + DA16-45mm

シャルル・ロオー・ド・フルーリによって1834年から1836年にかけて建設されたこの建築は、フランスでは現存する最古のガラスと鉄骨の温室。内部には入れませんでしたが、ガラス張りの温室だけあって、外から見るだけでも中の様子がある程度はわかりました。


Pentax *istD + TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3 XR

せっかく来たので、敷地内の動物園にも行ってきました。


Pentax *istD + TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3 XR

象やキリンやパンダのような、日本では定番の動物はおらず、そのかわりに世界各国で家畜として親しまれているような動物がたくさんいました。


Pentax *istD + TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3 XR

素晴らしい山羊髭。


Pentax *istD + TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3 XR

そんななか、彼はかわいらしい仕草で人気を博していました。


Pentax *istD + DA16-45mm

さらに、こちらも同じ敷地内にある進化大陳列館(Grande Galerie de l’Evolution)へ。なにも«Galerie»を陳列館と訳さなくてもいいような気がしますが・・・。


Pentax *istD + DA16-45mm

ここも以前から訪れたかった建築の一つ。1889年にジュール・アンドレによって建設された鉄骨建築で、1994年にポール・シュメトフらによってリノベーションされたもの。古い鋳鉄の装飾が持つ力と、現代建築の美学が融合した、非常に迫力のある空間でした。


Pentax *istD + DA16-45mm

昨年は、イギリスで2つほどこれに類する建築(オックスフォード大学自然史博物館 およびロンドンの自然史博物館 )に行ってきましたが、やはり現代の建築家によって大きく手が入れられたパリの進化大陳列館は、ずいぶん新しい建築空間のように思えました。

Posted at 08:09 午後    

木 - 4月 6, 2006

『アメリ』の八百屋(モンマルトル散策)



Pentax *istD + TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3 XR

所用でモンマルトルに行った際、いつもと違う道を通ったところ、映画『アメリ』に登場する「コリニョンの八百屋」に出会いました。店先には『アメリ』のポスターも貼られています。


Pentax *istD + TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3 XR

映画の中でも八百屋の主人の名前はコリニョンでしたが、軒先には誇らしげな「メゾン・コリニョン」の看板も。創業1956年だそうです。まったく関係ありませんが、『アメリ』のなかで特異な存在感を出していたドミニク・ピノンという俳優さんを、最近うちの近所で見かけました。一度見たら忘れない顔なので、すれ違いざまに、「あれ?同じアパートの住民だったかな?」と思って思わず挨拶しそうになってしまいました・・・


Pentax *istD + TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3 XR

コリニョンの八百屋前から見上げたモンマルトルの空。


Pentax *istD + TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3 XR

ちなみにこの日の用事は、モンマルトルの街灯の調査。これはパリでもっとも古い型の街灯です。もっとも鋳鉄で作られる街灯は、いくらでも複製可能なので、写真の街灯自体が古いわけではありません。

Posted at 08:07 午後    

水 - 3月 15, 2006

パリ13区、自転車散策



Pentax *istD + DA16-45mm

我が家からパリの東端のセーヌ川沿いにあるフランス国立図書館まで行くには、13区と14区という2つの区を横断することになります。自転車で行くと、これがかなりきつい・・・。バスと競争しながらバス通りを行くのが最短距離ではあるのですが、もうすっかり見慣れてしまった退屈な風景が延々と続き、アップダウンもあるため、精神的にも肉体的にも疲労してしまいます。そこでこの日は、図書館への道すがら、気分転換をかねていつもと違うルートを彷徨ってみました。ここは、パリ13区の古い町並みを残すButte aux Cailles(ウズラの丘)のはずれ、プティット・アルザス(Petite Alsace)です。


Pentax *istD + DA16-45mm

中庭をアルザス風のハーフティンバーの家々が囲む構成。中庭には入れなかったので、実際の雰囲気はわかりませんが、眺め見た感じでは小綺麗すぎてテーマパークのような印象も受けました。


Pentax *istD + DA16-45mm

ビュット・オ・カイユ界隈は、石畳の古い町並みを残していて、とても雰囲気のあるところ。とくにビュット・オ・カイユ通りにはカフェやビストロも建ち並び、活気がありました。左岸のモンマルトルと言ったら言い過ぎでしょうか。


Pentax *istD + DA16-45mm

ただ、ビュット・オ・カイユを東に向かっていくと、突如、前方にそびえ立つ高層ビル群が目に飛び込んできます。このギャップは何ともしがたいもの・・・


Pentax *istD + DA16-45mm

明るいうちに図書館での作業が終わったので、帰り道にはル・コルビュジエの救世軍宿泊施設へ。


Pentax *istD + DA16-45mm

夕日ですっかり逆光となってしまいましたが、このシャープなエッジの部分は迫力がありました。

Posted at 09:02 午後    

火 - 2月 21, 2006

出会い・別れ・再会



Pentax *istD + Flektogon 20mm/f2.8

わざとらしいタイトルになってしまいましたが、日曜〜火曜の出来事を説明しているだけのタイトルです。


Pentax *istD + DA16-45mm

日曜日は、パリに留学中の建築の関係者のなかでもひときわ有名なM氏(Ta2氏といった方が通りがいいか?)と、ようやく出会うことができました。ずっとお会いしたかったのですがなかなか機会がなく、ようやく会うことができたのは、なんとM氏の帰国歓送会。というわけで、「出会い・別れ」です。ベタですが・・・


Pentax *istD + Flektogon 20mm/f2.8

そして同じ日曜日から火曜日にかけて、日本から友達が遊びに来てくれました。というわけで「再会」。もういいか。久々にモンマルトルやルーブルなど、パリの観光地をまわってきました。

Posted at 09:40 午後    

土 - 1月 21, 2006

Season's Greetings Ink



Pentax *istD + Flektogon 35mm/f2.4

昨日、凱旋門の近くまで行ったときに、モンブランの新しいインク «Season's Greetings Ink» を買ってしまいました。昨年のラブレター・インク に続く、モンブランの香り付きインク第2弾。どうやら、1ヶ月ほど前のクリスマス・シーズンに発売されたもののようです。スパイシー・クッキーの香り付き、チョコレート・ブラウンのインクとのことですが、まだ試し書きはしていません。ボトルのふたを開けて香りだけ楽しんでみましたが、アニスの香りのように感じました。

Posted at 02:26 午前    








































































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