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夜のパリ
私事ですが、今日は結婚記念日だったので珍しく夜のパリへとくりだしました。目的はドビュッシーのオペラ「ペレアスとメリザンド」。トニー・ガルニエのオペラ座ではなく、バスチーユのオペラ座の方だったのがちょっと残念なところです。
その前に晩ご飯を、ということで最近お気に入りの老舗百貨店ラ・サマリテーヌへ。7時開場のオペラの前に軽く食べるには、デパ食ならぬデパ・カフェが最適です。ラ・サマリテーヌは、ボン・マルシェ百貨店のようにパリで最古というわけでもなく、ギャルリー・ラファイエットやプランタンのように日本で紹介されているわけでもないのであまり知られていないかもしれませんが、鉄骨造でトップライトの吹き抜けを持つ典型的な初期の百貨店のビルディングタイプです。アール・デコの装飾が印象的な1905年の建築で、エッフェル塔の16年後につくられたことになります。ちなみにエッフェルとボワローのコラボレーションによる最古の百貨店ボン・マルシェは1876年。
ちなみにオペラ「ペレアスとメリザンド」の初演は1902年。覚えず20世紀初頭めぐりになっていたわけです。もちろん初演はここオペラ・バスチーユではなく、オペラ・コミークだったとのことですが。舞台は抽象的なオブジェと光と陰、そして舞台の奥行きをフルに使った現代的なもので、ドビュッシーの音楽と相まって幻想的な雰囲気を作り出していました。ちなみに2階バルコニー席からだと、こんな角度で見下ろすことになりますが、最前列で9ユーロはリーズナブルです。
Posted: 木 - 9月 16, 2004 at 08:06 午前
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