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オペラ「ラ・ボエーム」
Pentax *istD + TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3 XR
万聖節の祝日だった昨夜は、プッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」を見に行ってきました。ボヘミアンたちが活躍する19世紀のパリ。W・ベンヤミンがしばしば言及する「遊歩者」(flâneur)とともに、「ボヘミアン」(la Bohème)と呼ばれる人々は、僕にとって19世紀のパリを彩る、不思議な憧れの感情を喚起する存在です。写真は第1幕の、ボヘミアンたちが共同生活をする屋根裏部屋。第4幕は再びこの屋根裏部屋に戻ってくるのですが、第1幕では窓から差し込む月明かりが、第4幕では同じく夕日が、それぞれのシーンを特徴づけていました。
Pentax *istD + TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3 XR
第2幕、カルティエ・ラタンのCafé Momusでのシーン。想像以上に地味で慎ましい生活が描かれていたボエームのなかで、もっとも華やかで心躍る幕でした。左手にカフェのカウンターがあってその奥にも客がひしめき合っていたり、舞台手前のカフェの前面の道路を子供たちが歌いながら駆け抜けていったり、最後にはカフェの奥にあるガラスの向こう側を鼓笛隊が行進していったりと、舞台の奥行きをフルに生かした演出が秀逸でした。
Pentax *istD + TAMRON AF18-200mm F/3.5-6.3 XR
第3幕のダンフェール門近くのシーン。門はやたらと小さいですが、左側のY字路の狭間に立つカフェが、ここでも空間の奥行きを作り出していました。うっすらと雪の降り積もるパリの街角。今度の冬はこんな写真を撮ってみたいという気にさせられます。
Posted: 水 - 11月 2, 2005 at 09:40 午後
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