オペラ『プラテ』を見に行ってガルニエを堪能する





今回はちょっと変わり種のオペラを見に、オペラ・ガルニエへ。演目はジャン=フィリップ・ラモーの『プラテ』です。すると驚いたことに、ホワイエ空間がなんともゴージャスなレストランに変身していました。詳細は不明ですが、各テーブルには企業の名前などが書かれたカードが置かれてており、招待客の皆さんがオペラ閉幕後にこちらでお食事するようです。なんとも羨ましいイベントです・・・




こちらはオペラ座劇場内の大シャンデリアを真横から見たもの。下から見上げたときとはずいぶん印象が違います。それにしても、この驚くほど細かい装飾には、見れば見るほど圧倒されてしまいます。




さて、オペラ『プラテ』は、カエルの着ぐるみの登場人物たちが歌って踊る、子供の学芸会のようなかわいらしい雰囲気の漂う作品でした。醜いカエルなのに自分のことを魅力的だと思っている主人公プラテ(女性)を、ピンクのスカートをはいた男性が演じていますが、彼の演技が秀逸でした。歌の中で何度も出てくる「Quoi?! Quoi?! Quoi?! Quoi?!」というリフレインが、カエルの鳴き声とのダブルミーニングになっていて、フランスのカエルも「クワッ、クワッ」と鳴くんだ、というのはちょっと楽しい発見。ちなみに"Quoi?"は英語の"What?"に対応していて、周りから馬鹿にされたり自分の思ったとおりに事が運ばなかったときに、プラテが「クワッ?!クワッ?!」と鳴きながら地団駄を踏んで悔しがる演技は最高でした。




実はたいして期待していないで見に行ったのですが、予想以上に楽しい舞台でした。ところで、このカーテンコールはすでに夜の11時近く。オペラ座特設ゴージャスレストランでは、この後で、ご招待の皆さんの会食が始まったようです。

Posted: 金 - 5月 5, 2006 at 12:59 午前          


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