サヴォア邸



Pentax *istD + DA16-45mm

昨日の嵐のような雨がパリに秋を連れてきたようです。昨日までの蒸し暑さから一転、今日はすがすがしい秋晴れとなりました。せっかくの日曜日なので、久々にパリの外へ出ようと、ポワッシーまで行ってきました。ポワッシーには言わずと知れたル・コルビュジエのサヴォア邸がありますが、実は初めての訪問です。


Pentax *istD + DA16-45mm

道路側からこの住宅にアクセスすると、この写真の奥の方から手前側にくることになります。トップの画像は、ここからさらに引いて正面から撮ったファサード。住宅のエントランスはこの写真の少し右側、ファサード中央下になります。ここに来て初めて知ったのですが、このエントランス側のファサードは敷地の端に近いところにあり、トップの写真は広角で無理矢理撮影しています。


Pentax *istD + DA16-45mm

道路側からアクセスして最初に目にするのは、むしろ比較的退屈なこちらのファサードになります。「表の」ファサードが退屈で、「裏の」ファサードが魅力的というのは意外でした。1階平面が円弧を描いていることが「裏の」ファサードの表情の一つとなっているわけで、これは例の自動車の軌跡を考えた機能的な配置になっているわけですが、ル・コルビュジエはファサードについてどう考えていたのか知りたくなります。

Pentax *istD + DA16-45mm

内部の魅力は上下方向の動きにあるように感じました。ここに載せるためにピックアップしたインテリア写真も、見返してみたらすべて縦長のフォーマットでした。


Pentax *istD + DA16-45mm

1階の奥から入り口方向の見返し。スロープも、上階から下階へと光を柔らかく落とす装置になっているようです。


Pentax *istD + DA16-45mm

2階。奥の異様に狭いブルーの廊下はかなり印象的でした。


Pentax *istD + DA16-45mm

浴室。ここもトップライトが効いています。ここから後ろを振り返ると連続水平窓が開いているので、シャワーカーテンを開けたまま入浴すれば開放的な入浴になります。

これ以外の写真はこちらへどうぞ 


実は、ポワッシーには中世の教会堂があり、これも目的の一つでした。ところがこれはなかなか悩ましい建築で、一筋縄ではいかないようです。中世のあいだにも何度も改築されている上に、19世紀にヴィオレ=ル=デュクが大々的に修復してしまっていて、どこからどこまでがオリジナルなのかなかなか判定が難しいところです。色々資料を調べながらじっくり取り組む予定。

Posted: 月 - 9月 13, 2004 at 05:04 午前          


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