パリらしくない風景



Pentax *istD + DA16-45mm

今日は、国立図書館に資料調査に行ったついでに、その界隈の建築を見てきました。本当はおとといに続いて「パリ13区探訪」といきたかったのですが、今日はあいにくの雨。自転車ではなくバスで図書館まで行ったため、カメラ散歩は徒歩となり、あまり広範囲には見られませんでした。
さて、1枚目の写真は現在コンバージョン中の古い工場。19世紀末の「圧縮空気工場」とのことですが、圧縮空気ってなんなんでしょう。これは建築学校となって生まれ変わるそうです。同じセーヌ川沿いの、もう少し国立図書館に近いところでは同じく1920年代の製粉工場がコンバージョン中で、そちらはパリ第7大学になるそうです。この辺り一帯は大規模に再開発をしていますが、こういう古い工場建築をクリアランスしてしまわないところがいいですね。


Pentax *istD + DA16-45mm

セーヌ川沿いをもう少し南に下ると、パリの外に出ます。外に出た途端、郊外型のシネマ・コンプレックスがそびえ立っていました。日本でもよく見かける郊外の風景ですね。


Pentax *istD + DA16-45mm

シネコンの裏には、なにやら工場が。


Pentax *istD + DA16-45mm

同じくシネコンの裏手ですが、鉄骨とガラス・ファサードの現代建築もありました。なかなか綺麗です。


Pentax *istD + DA16-45mm

しかし再開発地域ということで、その現代建築の隣には、19世紀のものと思われる住宅建築が残っていたりします。この辺がパリという感じ。


Pentax *istD + DA16-45mm

今日、一番見たかったのはこちら。ドミニク・ペローのオフィスビル(Hotel Industriel Berlier, 1990年)です。国立図書館(1995年)のすぐそばで、こういうガラス・ファサードの建築を作っていたんですね。夕方行ったために、内部のアクティビティがファサード・デザインとして湧出する様子がよくわかりました。ペロー事務所のホーム・ページによると、デザインの構想自体もこちらのビルの方が国立図書館に先行しているようです。大きい写真をPhoto Gallery の方に載せたので、興味のある方はご覧ください。

Posted: 金 - 12月 17, 2004 at 05:09 午前          


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