サン=ドニ





昨日のモンマルトルに続き、今日は久々にサン=ドニに行ってきました。サン=ドニでは10月の終わりから"Saint-Denis / basilique secrète" (秘密の教会堂?!)と題する展覧会が開催されています。サン=ドニの敷地一帯の発掘調査が一通り終わったことで、3世紀にこの地に最初の聖堂が建設されてから中世にゴシックの聖堂が建設されるまでの歴史を振り返る展覧会のようです。来年3月の上旬まで開催中。


Pentax *istD + DA16-45mm

展示物はこの写真のような出土品が中心で、考古学的なものが多いようです。発掘調査の集大成となる展覧会ですから、当然ですね。パンフレットによるとサン=ドニの発掘調査の歴史は1859年まで遡るそうで、このときはヴィオレ=ル=デュクが担当したようです。もっとも新しい発掘調査が1998-2002年のもので、これが終了したことを受けての展覧会ということになります。


Pentax *istD + DA16-45mm

写真は、展覧会の会場となったクリプト(地下祭室)上部のシュヴェ(教会堂の東端の部分)。ゴシック様式は、ここで誕生しました。細い柱と、その上に渡された骨組み状のリブによる、組積造とは思えないような軽い内部空間が、ゴシックの真骨頂といえるでしょう。結局今日は、地下の展覧会会場よりも、はるかに長い時間をこの空間で過ごしました。
この時期、石造りの教会堂の中で長時間過ごすのは辛いですね。体中の体温が奪われてしまうようでした。

Posted: 金 - 12月 10, 2004 at 05:49 午前          


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