パサージュ・モリエール



Pentax *istD + DA16-45mm

日曜日の今日は、パリ3区界隈の散歩〜ピカソ美術館へと行ってきました。昨夜、友人宅(いつものO氏宅)に招かれ、すっかりくつろいで夜中の1時までおしゃべりしていた際、「ピカソ美術館はいい!」という話を聞き、今日さっそく行ってみた次第です。ピカソ美術館はとてもいい美術館でしたが、ここで紹介できるような写真も話題もないため、ここではピカソ美術館の前に見た建築の話を。
1枚目の写真は、パリに残るもっとも古い住宅建築ではないかといわれる「ニコラ・フラメルの家」。1407年の建築で、歴史的文化財にも指定されています。ニコラ・フラメルといえば名高い錬金術師。今日、初めて訪れたのですが、なんとファサードを飾る石の碑文が欠けて「Taverne Nicolas Fl...」となってしまっていました。現在修復中(写真右端)。ただし、もちろんこの碑文はフラメルの時代のものではありません。フラメルの時代の碑文と考えられているのは、写真では見えませんが、欠けた碑文の下、1階の窓枠の上の部分にあたる黒っぽい石に書かれているもの。そこにはフラメルの名前はありませんが、1407年という年代が記されています。


Pentax *istD + DA16-45mm

写真、2枚目以降は「ニコラ・フラメルの家」の近くにあるパサージュ・モリエール。昨年12月以来(12/6  12/14  12/18  12/20 )、屋根のかかっていないパサージュ巡りが多くなっていますが、ここもまた屋根のないパサージュです。写真ほぼ中央のアーチ飾りの下に入口があります。


Pentax *istD + DA16-45mm

アーチの下の入口をくぐると、内部はご覧の通り。石畳の細長い中庭空間となっています。このパサージュ内に「Théâtre Molière maison de la poésie」なる劇場があり、これが創設された1791年にこのパサージュもモリエールの名を冠することになったとのこと。


Pentax *istD + DA16-45mm

パサージュ内には何故か、宙に浮かぶクリスマス・ツリーもあり、これにもびっくしりました。

Posted: 月 - 1月 10, 2005 at 06:25 午前          


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