クール・デュ・コメルス・サンタンドレ(中庭の魅力)



Pentax *istD + DA16-45mm

今日は、先日「パリ6区探訪 」で訪れたクール・デュ・コメルス・サンタンドレを再び見学してきました。


Pentax *istD + DA16-45mm

この小路は、言うなれば屋根のかかっていないパサージュ空間です。もちろん「パサージュ」というのは語の意味としては「通路」ですから、正確にはガラス屋根のかかったパサージュは"Passage couvert"と呼ばれるわけで、「屋根のかかっていないパサージュ」というのは回りくどい言い方ですね。


Pentax *istD + DA16-45mm

さて、今日この空間を再度訪れたのには理由があります。先日は見落としてしまったのですが、このクール・デュ・コメルス・サンタンドレの道の中程には、半パブリック=半プライベートの、もう一つの「クール(中庭)」が接続されていたのです。


Pentax *istD + DA16-45mm

この扉の先は、「クール・ド・ロアン」と呼ばれています。その昔、ここにルーアン大司教の館があったことから、"Cour de Rohan"と名付けられたそうです。Rouenは古くはRohanと綴ったんですね。トールキンの『指輪物語』に出てくるRohanはここから取った地名なのかな、と関係ないことを考えつつ門の中へ。


Pentax *istD + DA16-45mm

クール・ド・ロアンは、いくつかの中庭が連続する空間になっています。連続中庭構造とでもいうのでしょうか。中庭から中庭へと歩いていくと、別の通りへと抜けることのできる一種の抜け道的な役割になっているようです。そういう意味ではこれもパサージュ的ですね。もう一方のクール・デュ・コメルス・サンタンドレには、カフェや商店が並び、観光客もたくさんいるのですが、こちらは完全にプライベート空間。僕も、あまり長居せずに写真だけ撮って出てきました。この連続中庭空間の魅力をお伝えするには、どうプレゼンテーションすればいいか考えてみます。近日中に、もう少し詳しくレポートする予定です。


Pentax *istD + DA16-45mm

最後に、その後訪れたサン=シュルピス教会前のクリスマス市。雨が降り出したために早々に退散しました。

Posted: 日 - 12月 19, 2004 at 07:12 午前          


©