さて、話をヴィオレ=ル=デュクに戻します。 「ところが今日、ヴィオレ=ル=デュクの『中世建築事典』を読んでいると、」"cul-de-lampe"という項目が出てきました。写真は『中世建築事典』(正式には、E.E.Viollet-le-Duc,
Dictionnaire raisonné de l'architecture française du XIe au XVIe
siècle.)より第4巻487ページの図版。左側の図Aは、壁の前面に立つ柱などを支える、いわゆる〈持ち送り〉(corbeau)ですが、右側の図Bは、機能は持ち送りと同じであるもののその形状から"cul-de-lampe"(ランプのお尻)と呼ばれます。