2005.09.07
イングランド建築調査5日目!


旅もようやく折り返し地点。
この旅行中、ナビ、ドライバー、撮影助手、実測助手などに大活躍の我が奥様に感謝の気持ちを込めて
この日の午前中はリヴァプール観光にあてました。


リヴァプールは彼女の大好きな、ビートルズの生まれた町。
ジョン・レノンの銅像が立っていたりするわけです。


ビートルズのヒット曲にあやかった「マジカル・ミステリー・ツアー」バスにて

ビートルズゆかりの地をめぐる観光ツアーにも参加しました。


ストロベリー・フィールズの入口の門扉には、僕も感動しました。
この歌は大好きなので。




午後はリヴァプールの2つの教会建築を見学。
まずは英国国教会のリヴァプール大聖堂。


ゴシック・リヴァイヴァルのこの建築は、なんと完全なる20世紀の建築。
建築家ジャイルズ・ギルバート・スコットにより1904年に着工、完成は彼の死後の1978年という
まさしく現代のゴシック建築!(あるいは最後のゴシック建築?)


ただ、一般的なゴシック大聖堂よりもさらに一回り巨大なスケールを有するこの建築を支える必要からか、
巨大な壁面とマッシヴな構造体が目につきすぎて、どうも非ゴシック的な空間に感じてしまいました。


ゴシック建築は、実際には巨大な石の塊を積み上げて構築する、とんでもない重量を有する構造物なわけですが
細い柱が高く伸び上がり、それがリブ・ヴォールトという細い骨組みとなって天井を支えているという構成によって、
その内部に入ったときには軽快な空間を感じるもの、というのが僕の考えなので
この建築は壮大すぎて重厚であるがゆえに、ゴシック的ではないと感じたわけです。




一方こちらは、リヴァプールのもう一つの大聖堂、カトリックのメトロポリタン大聖堂です。


フレデリック・ギバードによるこの建築は、1960年にコンペが行われ、1967年に完成したもの。
古式ゆかしいゴシック様式のリヴァプール大聖堂とは対照的な、前衛的なデザインのこの教会堂が
ローマン・カトリックだということが、しばしば驚きをもたらすようです。


しかしこの建築は、単に人を驚かせる斬新なデザインというだけでなく、
想像していた以上に、面白い建築でした。



一見、求心的な円形平面で方向性がないように感じるのですが、
どうやら、ステンドグラスから差し込む光の色によって、そこに様々な場が生み出されているようです。
きっと堂内で一日過ごしたら、様々な表情を見せてくれることでしょう。


僕がこの教会堂を訪れた夕刻には、真っ赤なステンドグラスから西日が差し込んでいました。


メトロポリタン大聖堂を出ると、ほぼ正面にリヴァプール大聖堂が建っているのが見えます。

その後、夜の高速道路を東に向かい、ヨークまで移動して本日は終了。



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