加藤耕一のホームページ
ホーム
プロフィール
雑記
パリ生活

このページの写真はすべて
PENTAX *ist Dで撮影しました。

最新のフォトギャラリー

2004年8月-9月のフォトギャラリー
2004年10月のフォトギャラリー
2004年11月のフォトギャラリー
2004年12月のフォトギャラリー
2005年1月のフォトギャラリー
2005年2月のフォトギャラリー
2005年3月のフォトギャラリー
2005年4月のフォトギャラリー
2005年5月のフォトギャラリー
2005年6月のフォトギャラリー
2005年7-9月のフォトギャラリー
2005年10月のフォトギャラリー
2005年11月のフォトギャラリー
2005年12月のフォトギャラリー
2006年1月のフォトギャラリー
2006年2月のフォトギャラリー
2006年3月のフォトギャラリー
2006年4月のフォトギャラリー
2006年5月のフォトギャラリー

ブリュッセル・フォトギャラリー
ストラスブール・フォトギャラリー
イスタンブール・フォトギャラリー
北イル=ド=フランス・フォトギャラリー
モン=サン=ミッシェル・フォトギャラリー
ピカルディー・フォトギャラリー
ロワール・フォトギャラリー
リヨン・ボーヌ・フォトギャラリー
アーヘン・ケルン・フォトギャラリー
イングランド・フォトギャラリー
(地図ページ)
ロンドン・フォトギャラリー
マラケシュ・フォトギャラリー
ヴェネツィア・フォトギャラリー
アンダルシア・フォトギャラリー(その1)
アンダルシア・フォトギャラリー(その2)



2005.7.30-8.1
ゴシック建築の調査ではいつも北にばかり行っているので
夏らしく南に向かってドライブ旅行に行ってきました。
目指すは南仏ではなく、中央フランス。
まずは、途中立ち寄ったブールジュ大聖堂の写真から。


ブールジュ大聖堂は、シャルトル大聖堂とほぼ同時期の建築ですが
パリノートル=ダムの影響を強く受け、
独特の初期ゴシック建築となっています。
天井の高さが3段階に高くなっていくのがポイント。



夏のバカンスが始まる週末に出かけたため大渋滞に巻き込まれ、
ようやく辿り着いたクレルモン=フェランの町。
車を降りると巨大な虹がかかっていました。



クレルモン=フェランのノートル=ダム=デュ=ポール教会堂。
クリュニー系のロマネスク建築で、世界遺産にも指定されています。



晩ご飯を食べた後に散歩したクレルモン=フェランの旧市街は
不思議な魅力に包まれていました。



2日目は車を東へ走らせ、リヨンの町へ。
写真はリヨン大聖堂。


僕の研究テーマは北フランスの初期ゴシック建築が中心になるため
リヨン大聖堂を訪れたのは、これが初めて。
色々と面白い発見がありました。


リヨンの町を見下ろすフルヴィエールの丘から見た眺め。
こうしてみると巨大な都市であることを実感します。
パリのモンマルトルの丘から町を見下ろすとモンパルナス・タワーが目立っているように
リヨンではクレディ・リヨネ・タワーが目を引きます(写真右寄りのオレンジ色の高層ビル)。
世界一背の高い《クレヨン》だとか・・・
写真左寄りにはJ・ヌーヴェルのオペラ座の屋根が見えています。


フルヴィエールの丘の頂上には19世紀に建てられたノートル=ダム教会堂が聳え立っていて、
町を見下ろす白亜の建築の位置づけは、パリのサクレ=クール教会堂を彷彿とさせます。



ノートル=ダム=ド=フルヴィエールの内部。
派手すぎるほどに華美な装飾で飾り立てられていますが、
細い円柱で天井を支える空間構成が、個人的には気に入ってしまいました。


教会内部のきらびやかな装飾に負けないように(?)
ロウソクもまた華やかです。
一般的には教会堂内のロウソクは赤いケースに入れられていることが多いのですが、
ここでは赤、白、青のトリコロールとなっていました。



続いてリヨン近郊のラ=トゥーレット修道院へ。
ル・コルビュジエの1953-60年の作品。
打ち放しコンクリートの空間に差し込む、色づけされた光が特徴的です。



なかでも有名なのは、写真に写っている円筒形の採光窓。
シリンダーの内側に色が塗られ、そこで反射した光がその色に染まるという仕組みです。



リヨンから北上したブルゴーニュの古い町ボーヌにて2泊目。
3日目はボーヌ見学からスタートです。
写真はボーヌを代表する中世の世俗建築オテル・デュー(慈善病院)。
織物のように装飾された屋根瓦はブルゴーニュ地方でしばしば見られるものですが、
ボーヌのオテル・デューのこの屋根は、ブルゴーニュでもっとも素晴らしいものといえるのでは。


「貧しき者の広間」と呼ばれる、オテル・デューの中心的な大広間。
かつて病院として昨日していた部屋が再現されたものです。



最後に訪れたのは、ブルゴーニュから東へ向かった
スイス国境にほど近い村アルケ・スナン(Arc-et-Sennans)の、王立製塩工場(1775-1779)。
フランス革命の頃のフランスを代表する建築家クロード・ニコラ・ルドゥーの代表作です。
本来は、円形の理想都市として計画されたものの、実現したのは半分だけでした。
とはいえ、半円の巨大な敷地に立ち並ぶ新古典主義建築は、不思議な存在感を有しています。



半円形の敷地に並べられた建築そのものも、
円弧に沿って、わずかに湾曲しています。



こちらは円の中心に据えられた(半円の直径の中心ということですが)
監督官の家(Maison du Directeur)。
ルネサンス以来、円形・放射状の平面で構成される理想都市像は数多く描かれていましたが、
思想家ミシェル・フーコーがその著書『監獄の誕生』(1975)にて
〈理想都市〉から〈一望監視装置〉(panopticon)へと、その価値を転換させたことは有名です。
フーコーが参照したイギリスの功利主義者ジェレミー・ベンサムの
円形監獄(パノプティコン)は1787年に考案されたものなので、
ルドゥーの製塩工場の方が10年ほど先行していることになります。
ルドゥーは既に、これが一望監視システムであることを意識していたのでしょうか。



とはいえ、実際に訪れたこの空間は、管理システムの持つ暗さはまったく感じさせず
他では体験することのできない魅力的な広場といった印象でした。
写真は「監督官の家」からみた半円形広場。
柱が歪んでいるのは、広角レンズの歪みです。


最新のフォトギャラリーはこちら

2004年8月-9月のフォトギャラリーはこちら
2004年10月のフォトギャラリーはこちら
2004年11月のフォトギャラリーはこちら
2004年12月のフォトギャラリーはこちら
2005年1月のフォトギャラリーはこちら
2005年2月のフォトギャラリーはこちら
2005年3月のフォトギャラリーはこちら
2005年4月のフォトギャラリーはこちら
2005年5月のフォトギャラリーはこちら
2005年6月のフォトギャラリーはこちら
2005年7-9月のフォトギャラリーはこちら
2005年10月のフォトギャラリーはこちら
2005年11月のフォトギャラリーはこちら
2005年12月のフォトギャラリーはこちら
2006年1月のフォトギャラリーはこちら
2006年2月のフォトギャラリーはこちら
2006年3月のフォトギャラリーはこちら
2006年4月のフォトギャラリーはこちら
2006年5月のフォトギャラリーはこちら

ブリュッセル・フォトギャラリーはこちら
ストラスブール・フォトギャラリーはこちら
イスタンブール・フォトギャラリーはこちら
北イル=ド=フランス・フォトギャラリーはこちら
モン=サン=ミッシェル・フォトギャラリーはこちら
ピカルディー・フォトギャラリーはこちら
ロワール・フォトギャラリーはこちら
リヨン・ボーヌ・フォトギャラリーはこちら
アーヘン・ケルン・フォトギャラリーはこちら
イングランド・フォトギャラリー(地図ページ)はこちら
ロンドン・フォトギャラリーはこちら
マラケシュ・フォトギャラリーはこちら
ヴェネツィア・フォトギャラリーはこちら
アンダルシア・フォトギャラリー(その1)はこちら
アンダルシア・フォトギャラリー(その2)はこちら

Copyright(c)2004.9 KATO, Koichi All Rights Reserved.