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                                   Pentax *istD + Pentax DA 16-45mm/f4ED AL
2006.4.11-4.15
スペインのアンダルシア地方に行ってきました。

まずはパリのオルリー空港からマドリッドのバラハス空港へ。
バラハス国際空港のこのターミナルは2006年2月にオープンしたばかりです。



                                    Pentax *istD + Pentax DA 16-45mm/f4ED AL
リチャード・ロジャースとアントニオ・ラメラによるデザイン。
2006年のRIBAスターリング賞を受賞したとのことですが、
大きく波打つ、明るい色調の木材を使った天井は、軽やかで気持ちのいい空間でした。




                                Pentax *istD + Pentax DA 16-45mm/f4ED AL
マドリッドから飛行機を乗り継いで到着したセビリヤは春の祭りの真っ最中でした。
セマナ・サンタ(聖週間)と呼ばれる、春の訪れを告げる聖なる一週間。


                                Pentax *istD + Pentax DA 16-45mm/f4ED AL
セマナ・サンタでは、キリストやマリアの像を乗せたパゾと呼ばれる
巨大な御輿(あるいは車輪のない山車)のようなものと
とんがり帽子の仮面(頭巾)をかぶった人々の聖行列(プロセシオン)が街を練り歩きます。


                                Pentax *istD + Pentax DA 16-45mm/f4ED AL
パゾにはキリストやマリアの聖像のほかに、
大量のオレンジの花をはじめとした花々やお香、ロウソクが積まれており、
それらの香りが入り交じって、甘く芳しい、

ほかでは体験したことのないいい香りをふりまいていきます。



                                Pentax *istD + Pentax DA 16-45mm/f4ED AL

パゾに乗った聖母マリアの後ろ姿。

行列(プロセシオン)には、マーチング・バンドも含まれていて
サエタと呼ばれる独特の哀愁を帯びた行進曲を演奏しながらゆっくりと進んでいきます。
かなりの重量であるパゾを支える人々は、
台の下にすっぽりと入ってしまい、前がまったく見えないため、
演奏や音による合図を頼りに、一歩一歩進んでいきます。



                                Pentax *istD + Pentax DA 16-45mm/f4ED AL
セマナ・サンタの行列は、エルサレムで行われていた「十字架の道行き」の行列を模したもので
セビリヤでは16世紀頃から始まったものだそうです。



                                Pentax MZ-3 + CZJ FLEKTOGON 20mm/f2.8
すなわち、十字架をかつがされたイエス・キリストが
自らが処刑されるゴルゴタの丘まで歩いていく様子を再現する宗教儀式。



                                       Pentax MZ-3 + CZJ FLEKTOGON 20mm/f2.8
セマナ・サンタ(聖週間)とは、キリストがエルサレムに入城した日曜日から
木曜日の最後の晩餐、金曜日の処刑を経て
処刑から3日後の日曜日に復活するまでの1週間をいうわけです。
日本では、イースターとか復活祭という呼び方の方が馴染みがあるかもしれません。




                                  Pentax *istD + Pentax DA 16-45mm/f4ED AL
2日目は、バスに乗ってコルドバ経由でグラナダを目指しました。
まず最初の訪問が、ここコルドバ。
この城門をくぐると旧市街が広がっています。



                                Pentax MZ-3 + CZJ FLEKTOGON 20mm/f2.8
旧市街には、白壁の家々が密集して立ち並び、
曲がりくねった細い路地が続きます。
白い壁と、窓辺から垂れ下がる緑のコントラストがとても美しい小道です。



                                Pentax MZ-3 + CZJ FLEKTOGON 20mm/f2.8
同じく、コルドバの旧市街。
このあたりには観光客相手のレストランや土産物屋が建ち並んでいます。



                                Pentax MZ-3 + CZJ FLEKTOGON 20mm/f2.8
コルドバの旧市街でももっとも有名な「花の小道」の奥にある広場にて。
広場のさらに奥の袋小路になっているところ。



                               Pentax *istD + Pentax DA 16-45mm/f4ED AL
こちらが有名な「花の小道」。
両側に並ぶ家々の壁が迫ってくる細い路地に
色鮮やかなゼラニウムが映える小道です。
突き当たりに見えるのが、コルドバの大モスクのミナレット(塔)。



                            Pentax *istD + Pentax DA 16-45mm/f4ED AL
モスク(メスキータ)の中庭から見た、同じミナレット。
この中庭は「オレンジのパティオ」の名で呼ばれるとおり、オレンジの木が植えられています。
ちょうどオレンジの花が咲き乱れる季節で、甘いに香りが中庭を満たしています。
オレンジの花の香りが、こんなにもいい香りだったとは、初めて知りました。



                                Pentax *istD + Pentax DA 16-45mm/f4ED AL
こちらの写真は、オレンジの花ではなく、
オレンジの実とミナレットのクローズアップ。


                               Pentax *istD + Pentax DA 16-45mm/f4ED AL
パティオからモスクを見る。
この地がイスラム教徒の手からキリスト教徒の手に渡ったとき、
モスクの中に巨大な大聖堂が建設されたため、
正確にはメスキータ・カテドラルと呼ばれます。
写真中央の背の高い建築がキリスト教の大聖堂。
その手前に広がる、大聖堂の半分くらいの高さの建物がイスラム教のモスクになります。



                                Pentax *istD + Pentax DA 16-45mm/f4ED AL
モスク内部は石でできた円柱の森のような空間。
円柱同士をつなぐ、白い石材と赤い煉瓦の縞模様のアーチが
コルドバの大モスクの特徴です。



                                Pentax *istD + Pentax DA 16-45mm/f4ED AL
この白い石と赤い石を交互に積んだ、縞模様のアーチは
フランスのロマネスク建築にも影響を与えたといわれています。




                                Pentax *istD + Pentax DA 16-45mm/f4ED AL
そしてもう一つ、僕がどうしてもコルドバに来たかったわけは
このアーチで支えられた、ドーム天井を見るためでした。
これはゴシック建築に先駆けて作られたリブ・ヴォールトであり
ゴシック建築の起源の一つとしてあげられることも少なくありません。
ただ、こうして実物を見てみると、
ゴシックのリブ・ヴォールトとは似て非なるものという気もします。

                               

                                 Pentax *istD + Pentax DA 16-45mm/f4ED AL
モスクの最奥部にある、イスラムの聖地メッカの方向を示すミフラーブ。
美しい幾何学模様で装飾された馬蹄形アーチです。



                              Pentax *istD + Pentax DA 16-45mm/f4ED AL
ミフラーブの前で真上を見上げると、
ここにも同じ、リブ・ヴォールトで補強されたドームが見られます。



                               Pentax *istD + Pentax DA 16-45mm/f4ED AL
こちらが、モスク内部に建設されたキリスト教の大聖堂。
イスタンブールにおけるハギア・ソフィアは、
キリスト教の教会堂がイスラム教のモスクに転用された例ですが
ここコルドバのモスクはその逆ということになります。
それにしても、これほど不思議な建築を、僕はほかに知りません。

13世紀にコルドバがキリスト教徒の手に落ち、300年後の16世紀になって
この教会堂の建築工事が始まります。
大聖堂の新築工事を望んだコルドバ司教が時の皇帝カルロス5世の許可を得て
この新しい大聖堂の工事に着手しました。
その後、新婚旅行で初めてコルドバを訪れた皇帝カルロス5世は
美しいモスクの中心部を無惨に破壊して建設される教会堂を見て
自らの決定を後悔したと伝えられています。


                                Pentax *istD + Pentax DA 16-45mm/f4ED AL
確かに、この、ゴシックともルネサンスともバロックともつかない大聖堂が
スペイン・イスラム建築と調和していないのは事実ですが、
一方で、この大聖堂をデザインした建築家は
ある意味、天才的なデザインを成し遂げたように思います。
大聖堂そのものに注目したとき、この建築は外部を持たない建築なのです。
入り口もなければファサードもない。
モスクの、どこまでも続く薄暗い森の中のような空間を歩いていると
突然、この天井の高い大聖堂の中に入り込んでいることに気づくという
この空間構成は、見事としかいいようがありません。
大聖堂の内部は明るく開放的な空間で、
一瞬、ここがモスク内に入れ子状になった空間であることを忘れさせますが
目をこらすと、周りには暗い石の森が広がっていることに気づくのです。




                               Pentax *istD + Pentax DA 16-45mm/f4ED AL
コルドバのメスキータ・カテドラルで感動した後は、
旧市街のレストランで昼食。




                               Pentax MZ-3 + CZJ FLEKTOGON 20mm/f2.8
この井戸は観光客を愉しませるための演出ではないかと思いますが、
明るいパティオで食べるスペイン料理は、格別でした。



                                Pentax MZ-3 + CZJ FLEKTOGON 20mm/f2.8
見上げると、壁一面にゼラニウムとアスパラガス・ファーンの鉢植えが
びっしりと並んでいます。
青い空、白い壁、植物の緑が、スペインを感じさせてくれます。




                                Pentax *istD + Pentax DA 16-45mm/f4ED AL
昼食後は再びバスに乗って、一路グラナダを目指します。
写真は、途中立ち寄った一般道のサービスエリア(休憩所)。
かつて鉄道の駅だったところが改修されて、サービスエリアとなっています。
現在は廃線となり線路は撤去されて緑道公園となっていますが
かつての記憶をとどめるために貨物列車がディスプレイされていました。



                                   Pentax *istD + Pentax DA 16-45mm/f4ED AL
道路側から見ると、ここが小さな駅だったことがわかります。
中にはBarや土産物屋などが入っていて、
観光客ばかりでなく地元の人にも愛されて使い続けられていることがよくわかりました 。

写真が多くなってしまったので、続きは「その2」でご覧ください。
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